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ブラック企業を検証する(3):シカゴピザ運営会社を書類送検 店舗で爆発事故起こし 神戸東労基署

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今回の「ブラック企業を検証する」は、労働安全衛生法違反の送検事例をもとに考えてみたいと思います。

事件の概要

書類送検された企業:

㈱シーアンドシー(神戸市須磨区)

シカゴピザ神戸中央店を運営

≪平成28年8月24日送検≫

①カセット式ガスボンベの廃棄処分中、湯沸かし器を点火し続けた

②室内に充満したガスに引火し店舗が爆発

③周囲で作業をしていたアルバイト労働者に火傷を負わせた

(労働安全衛生法20条違反)  

 参照元: https://www.rodo.co.jp/column/6988/

検証

 労働基準法違反を繰り返す企業はもちろんブラック企業ですが、労働者の安全を軽視するような企業もブラック企業と筆者は考えています。

今回は安全を軽視したため書類送検に至った事例を検証します。

①の検証

カセット式ガスボンベの廃棄処分は、屋外の風通しが良くかつ周囲に火元が無いところで行わなければなりません。

②の検証

作業自体は、同社シカゴピザ事業部長がおこなっていました。

店舗で爆発事故を起こし、正真正銘のブラック企業になってしまいました。

③の検証

爆発で一番火傷を負ったのは、作業を行っていた事業部長です。

しかし、法人のみならず行為者である事業部長自身も労働安全衛生法違反容疑で書類送検されました。なぜでしょうか?

次の条文をご覧ください。 

労働安全衛生法第20条

事業者は、次の危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。

一  機械、器具その他の設備(以下「機械等」という。)による危険
二  爆発性の物、発火性の物、引火性の物等による危険
三  電気、熱その他のエネルギーによる危険 

この事業部長はもともと本社勤務でしたが、同店店長の退職に伴い代行として同店舗を訪れていたそうです。

そのため、この事業部長は事業者側の行為者に相当します。

したがって、法人のみならず行為者である事業部長も労働安全衛生法20条に定められている危険防止措置を怠ったとして書類送検されたわけです。

また、次の条文もご覧ください。

労働安全衛生法第26条

労働者は、事業者が第二十条から第二十五条まで及び前条第一項の規定に基づき講ずる措置に応じて、必要な事項を守らなければならない。

この条文は、労働者について規定しています。

今回のケースで例えれば、事業部長が「危ないからやめろ」と制止したにもかかわらずアルバイト労働者が爆発事故を起こしてしまったら、今度は逆に労働者のほうが処罰の対象となるので気をつけましょう。

まとめ

事業部長が危険な行為に及んだ際、周囲にいたアルバイト労働者が制止しようと試みたかどうかは記事には載っていません。

しかし、例え上司や目上の人であっても、その人が危険な行為に及びそうになったら、積極的に注意しましょう。

自分の身を守ることはもちろんのこと、行為に及ぼうとしているその人の身を守ることにもつながります。

労働安全において、上下の関係はありません。

そして、目上の人が制止を振り切ってでも行為に及ぼうとしたら、その場合は仕方が無いので自分の身を守るためにもすぐ逃げましょう。

 

 シカゴピザ運営会社の皆さん、ピザを焼く前に店舗を焦がさないよう気を付けましょう。