森永乳業について
森永乳業
- 日本の乳製品メーカー
- 本社:東京都港区
- コーポレートスローガンは「おいしいをデザインする」
- 森永製菓とは兄弟会社の間柄
筆者は、美味しくデザインされた森永乳業の牛乳が大好きです。
森永乳業の労災事故について
では、本題に入ります。
事件の経緯
- 2016年8月23日、森永乳業神戸工場(神戸市灘区)で労災死亡事故が発生。
- 2017年3月24日、神戸東労働基準監督署は労働安全衛生法違反の疑いで、森永乳業(本社・東京都港区)と同工場のアシスタントマネジャーの男(40)を神戸地検に書類送検した。
- 機械は運転待機中の状態だったため、急に動き出した。
- 送検容疑は、機械の不具合を解消するための作業を、運転を停止するなどの危険防止措置を講じずに、死亡した従業員の男性にさせた疑い。
- 送検された男は直属の上司で、(死亡した)男性は(上司の)目の前で作業をしていたという。
労働安全衛生法は安全対策をどうデザインしているのか
本件は、労働安全衛生法20条違反に該当します。次の条文をご覧ください。
労働安全衛生法20条
事業者は、次の危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。
一 機械、器具その他の設備(以下「機械等」という。)による危険
二 爆発性の物、発火性の物、引火性の物等による危険
三 電気、熱その他のエネルギーによる危険
今回は、機械の不具合解消中の事故なので、(一)機械、器具その他の設備(以下「機械等」という。)による危険を防止する措置を行わなかったということになります。
まとめ
以前、次のような記事を紹介しました。
これは、ガスボンベの廃棄処理を店舗内で行ったため店舗にガスが充満し店舗が爆発したという労災事故の記事です。こちらも、労働安全衛生法20条違反による送検事例です。当たり前ですが、危険を伴う作業をする前には事前に十分な安全対策を施すべきです。もちろん、作業遂行中も安全状態を継続的に確認すべきです。安全を軽視し、作業をショートカットするのは、重大な事故に繋がります。
決してせっかちにならず、充分に安全対策を施してから急がば廻れの姿勢で行きましょう。