Mesoscopic Systems

働くルールを理解してこれからの働き方について考えよう!

なぜ私が労働法の重要性を認識するに至ったか

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自分自身の経験談

ブラック企業に入社して最初の数日の出来事

もう何年も前の話のことですが、ある会社に転職したことがありました。

初日は、人事からの説明と関連部署へのあいさつ回りや配属部署における準備等々で一日が過ぎていきました。

定時は17:00でしたが、初日は特に残業もせず定時に仕事をあがりました。

次の日は残業しましたが、まだ勤務し始めたばかりでしたので時間にしてほんの少しだったと思います。

そんなこんなで数日が過ぎていきました。

その会社にはタイムカードがなかったので、ふと疑問がわきました。

「いったいこの会社はどうやって従業員の労働時間を把握しているのか」と。

そこで、隣の席の職場の先輩にそのことを尋ねてみました。

すると、その先輩は気まずそうにあるものを見せてくれました。

その部署に所属する人の名前全員が書かれた出勤簿です。

新しく中途入社した私の名前もちゃんと書かれてありました。

出勤簿には出社・退社時刻と本人および上司の確認欄があり、その日ごとに押印する仕組みになっていました。

そしてその中身を一瞥して私は強烈な違和感を覚えました。

全員の退社時刻が毎日17:00になっていたのです。

どう考えても他の人が定時に仕事をあがっているように思えませんでした。

そこで、その先輩に尋ねてみました。

「なぜこの出勤簿には全員の退社時刻のところに毎日17:00と書いてあるのか」と。

するとその先輩は次のように答えました。

 「この部署ではみんな退社時刻を17:00と記述して押印するルールになっているからその通りにしてくれ」と。

何かおかしいなあと思ったものの、とりあえず言われた通りにしました。

その次の日は、「退社時刻を17:00と記述して押印するルールになっている」のだから、何とか定時に仕事を終えるようにして17:00に帰りました。

このような日がしばらく数日は続きました。

するとある時会社の重役が私のところにやってきて、「おまえ、毎日定時に帰ったらいかんぞ」と言いました。

そこで、その日は少し遅めの20:00まで会社に残り、出勤簿の退社時刻に敢えて20:00と記入しました。

因みにその日は20:00になっても他の人は誰一人として帰る気配はありませんでした。

次の日出勤すると例の先輩が、「おまえ、退社時刻に20:00と書いただろ。それルール違反だぞ。二重線を引いておいたから書き直して再度押印してくれ」と私に言いました。

さすがにこれはおかしいと思い、重役のもとへ足を運び労務管理について尋ねてみました。

するとその重役は信じられない言葉を私にぶつけてきたのです。

ブラック企業の重役が言った信じられない言葉の数々 

その重役は、 「うちは残業代出ないから20:00と書いても17:00と書いても給料は同じだ。だからルール通り17:00と書いておけ」と私に言いました。

それから、こう続けました。

「おまえ、監督署にだけは絶対行くなよ。あとから面倒くさいことになるからな。」と。

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ブラック企業を早く辞めたことが不幸中の幸い

私はこの瞬間この会社を退職することを決意し、次の日辞表を提出しました。

後日給与明細を確認しましたが、確かに残業代は計上されていませんでした。

後日監督署に確認しましたが、この会社が行っていることは、労働基準法違反に該当するとのことでした。

みなさんお分かりいただけたでしょうか。

これがブラック企業の手口です。

私はあの当時自分が労働法の知識に欠けていたことをたいへん悔やみました。

しかし、早く退職したことが不幸中の幸いでした。

そして、この経験を機に私は労働法の知識を徹底的に身に付けようと誓いました。

ブラック企業はありとあらゆる手段を使って従業員にサービス残業を強要してきます。

みなさんもぜひ労働法の知識を身に付けて、身を守りましょう。