Mesoscopic Systems

働くルールを理解してこれからの働き方について考えよう!

”10年後に「消えている会社/生き残っている会社」”

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はじめに

2017年現在、米原子力事業の巨額損失により東芝が解体の危機にあることを、10年前に予想できた人は果たして何人いたでしょうか?

恐らく誰もいないと思います。

また、自身の勤務する企業が40年後も存在していると胸を張って言える人は何人いるでしょうか?

恐らく殆どいないと思います。

しかも、これまでの40年とこれからの40年とは意味が違います。日本の経済成長が止まり、人口減少が始まったからです。

しかし、現在有名企業の多くが高度経済成長期に大きくなったため、未だに古い体質を維持しています。

高度経済成長期は、年々人口増加が見込まれた時代です。

したがって、労務管理の基本が人口増加モデルで設計されていて、それが終身雇用という日本独特の雇用慣行につながっています。

今後、世界的にも類を見ない人口減少社会が訪れるのが確実な日本にあって、そのような雇用慣行が通用するでしょうか?

週刊現代の記事について

週刊現代の”10年後に「消えている会社/生き残っている会社」 363社全実名”というタイトルの記事を読みました。

gendai.ismedia.jp

大学教授や投資家など8人の識者が、有名企業363社について10年後果たして生き残っているかどうか評定しています。

各々の識者が2点ずつを保有していて、確実に生き残っていると思う場合は2点、恐らく生き残っているであろうと思う場合は1点、と各企業を評価します。そして8人の点数の合計値を示すという方式です。

従って、満点は16点ということになります。

363社のうち満点は、東レの1社だけでした。

逆に0点の企業については、32社ありました。

つまり、8人の識者全員が、実に9%近い企業について10年後には存在していないだろうと答えたのです。

ランキングの注目点

筆者が注目したのは以下の企業です。

自動車

日産自動車12点、トヨタ自動車10点。

日産に関しては、全ての識者が1点以上を付けていますが、トヨタに関しては、2人の識者が0点を付けています。

つまり、2人が「10年後には恐らく生き残っていないだろう」と思っていることになります。

EVに関しては、航続距離も伸びてきており、充電インフラも整っています。

来年、米カリフォルニア州では、ZEV規制という排ガス規制が強化され、従来のハイブリッド車はZEVの対象から外されます。

EV開発でアドバンテージを持っている日産のほうが高得点なのは筆者も納得です。

カーナビ

アルパイン・クラリオン・パイオニア0点。

1つの技術の進展が業界全体を崩壊させる典型例ですね。

グーグルナビです。

スマホで出来るのだったら、カーナビなんてわざわざ必要ないですね。

電機

シャープ0点・東芝2点。

シャープは現在台湾企業の鴻海の傘下にあるため、鴻海のさじ加減ひとつで今後どうなるかわかりません。

その鴻海だって10年後存在しているかどうかわかりません。

東芝が0点でなく2点というのが意外です。

東芝の7000億規模の巨額損失を新聞各紙が報道したのが今月の19日、一方、この週刊現代の記事は今月の16日。

わずか3日前です。

もし巨額損失の事実を知った後だったら、東芝に点を入れた識者は果たして点を入れたでしょうか?

コンビニ

サークルKサンクス、デイリーヤマザキ、ミニストップ0点。

コンビニは乱立しすぎたと思います。

しかし、10年後もコンビニの需要そのものはあると思います。

石油

昭和シェル石油、石油資源開発0点。

最近、ガソリンスタンドが閉鎖しているのをよく見かけますね。

石油元売りも例外ではないようです。

また、アメリカ発のシェール革命も大きく影響していると思います。

放送

識者は日テレを除く全ての放送局で3点以下を付けています。

ところで、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」による「世界報道自由度ランキング」では、2010年以降日本は毎年順位を下げています(2016年72位)。

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筆者は、放送は今後インターネット放送に取って代わられるものと思います。

ワタミ

0点。

2013年ブラック企業大賞受賞企業です。

識者もワタミに対しては厳しい見方のようですね。

筆者も同様の見方を持っていて、ワタミには0点を付けます。

そこで、ワタミに関してもう少し深く掘り下げてみます。

ワタミ隠しの問題について

 昨年末から、ワタミのブラック隠し(通称ワタミ隠しの問題がクローズアップされています。

産経新聞では、ワタミが「和民」の看板を外したら業績を回復したと報じています。

www.sankei.com

 ワタミ隠しの例を挙げます。

「和民」⇒「ミライザカ」

わたみん家」⇒「三代目鳥メロ」

もはや判別不可能ですね。

この他にも、ワタミの系列店舗で「和民」や「わたみ」の文字を使っていない店舗がいくつか存在するようです。

 インターネット上では、あまりに多い「ワタミ隠し系」店舗を暗記する語呂合わせが存在します。

matome.naver.jp

 上記参照サイトでは、試験に出るとのことでした。

そこで、

第1回ワタミ隠し判別テスト

ワタミの豚は「どん」だけでも食べられる!「ポル」シェを質に入れてでも食べに行「こ」う!

答えは脚注に示します。*1

この「ワタミ隠し」の件は極めて公共性の高い事案なので、今後もワタミ隠し判別テストを行っていきたいと思います。

 ところで、つい先日グーグルのリアルタイム翻訳が日本語⇔英語に対応したそうです。

ascii.jp

居酒屋の看板にカメラを向け、ワタミ系列の店舗だったら「ワタミ」と翻訳されるアプリをグーグルに開発してほしいですね。

まとめ

以上、筆者の独断と偏見に基づき10年後予測を述べさせていただきました。

しかし、識者や筆者の見解が10年後当たるとも限りません。

10年後にどの会社が存続しているのか誰も確信を持って言えないのです。

40年後のことだったら尚更です。

 

終身雇用とは、このように先行き不透明な時代にあって、たった1社にのみ自分の人生を預ける極めて危険な行為なのです。 

*1:DON PORCO