週刊朝日が「『休めないなら辞めます』イマドキ20代が余暇を優先する理由」という記事を掲載しました。そこで、年次有給休暇の権利が発生する法定要件および使用者による年次有給休暇の時季変更権の行使について考えます。
現代ビジネスに、高橋まつりさんの母幸美さんが書かれた書評ががありました。この書評は、現代日本の雇用の問題点を鋭く洗い出しています。
近年、パワハラ報道が相次いでいます。パワハラが著しく増えた背景は、近年の労働市場の変化と深い関りがあります。今回は、パワハラが増えた背景、そして、この問題の解決するにはどうしたら良いかを考えます。
佐川急便が、ドライバーの一部に週休3日制を導入しました。ヤマト運輸でも導入を検討中とのことです。休みが週1日増える代わりに、1日当たりの労働時間を2時間延長して平均10時間にします。この方式は国東時間と呼ばれています。
労働基準法は労働条件の最低基準である以上、解雇制限も意外に強くありません。にもかかわらず、日本は解雇規制が強いと言われる所以はどこにあるのでしょうか?今回はその本質的な意義を探ります。
金銭解雇に明確な基準が存在しない現状では、司法手続きに依れば時間と費用がかかり、結果の予測も困難です。金銭解雇に反対する人たちは、それが導入されると困る事情が存在します。今回は、金銭解雇が導入されると困るのは一体誰なのかについて論じます。
「温情とか仲間意識をベースにして、能力のない足を引っ張っている連中に席と給料を与え続けるのは『バカ左翼』のやること」とは名言です。
労働者が時間外労働をしていることを使用者が認識しており、それを中止する措置を講じていなければ、黙示の時間外勤務命令があったものと認定されます。一方で、使用者は労働者の労働時間を把握する義務があります。したがって、「知らなかった」や「勝手に…
2017年5月21日、2ちゃんねるに「仕事って5時間ぐらいが理想だよな」というスレッドが立ち、話題になっています。今回は、スレッドの書き込みから、現代日本の雇用労働の問題点について考えます。
ブラック企業においては、解雇権濫用法理をも遵守せず労働者を一方的に解雇し、労働者が泣き寝入りに終わっているケースが多々あります。この問題は、解雇の金銭解決制度によって克服できます。この制度はまた、解決金すら支払わないブラック企業の撲滅にも…
ヤマト運輸で、勤務時間を短く改ざんした「裏タイムカード」が作成され、賃金の未払いがあったとして、労働基準監督署が同社に是正勧告していたことがわかりました。タイムカードについて考えます。
北海道新聞社が、東京支社の社員の残業代を支払っていなかったとして、三田労働基準監督署から労働基準法違反で是正勧告を受けていたことがわかりました。しかし、北海道新聞が当該是正勧告について報道した形跡は見つかりませんでした。
黒髪で似たようなスーツを着こなし、説明会の最前列でメモを片手に共感アピールをひたすら醸しだすためにヘッドバンギング…他国に類を見ないシューカツの行動特性は、日本型雇用と深く関わりがあります。
日本型雇用慣行は、終身雇用・年功序列賃金・企業別労働組合の3つによって構成されています。これらは今とは逆の状況下で設計されながら、一部企業において制度だけが色濃く残っています。今回は、かつて安定の象徴とされた日本型雇用慣行が、現代ではどの…
長野県内のヤマト運輸営業所で従業員の男性がパワハラを受け自殺したとして、遺族が約9500万円の損害賠償を求め提訴しました。 平成25年10月には、電子関連機器製造のイビデンでもパワハラ自殺がありました。今回は、イビデン・電通・ヤマト運輸の3…